さわだなおきのちょっといい話

 

ロバート・レッドフォードの事件篇

学生の頃から20代半ばまで、仕事柄よく映画を見た。
それはそれはよく見た。週に2〜3本は見たかな。

もちろん映画館で。試写会とか自分とこのとか。
よその系列の映画館の場合は視察証っていうのを
持っていけば
ただで見ることができた。

そんでその頃は今と違って筆まめだったので
映画やレコードに感動すると
ファンレターを書いたりしてた。

サイン入り写真が送られてきたり、返事がもらえたり
無名に近い人はなんかそのまま文通しちゃって
お友達になったり(???)、楽しく暮らしていましたとさ。
めでたし、めでたし・・・じゃなくて

じつは最近また、時々ファンレターを書いている。
出張先でちょっと今日暇だけど出かけるほど良い天気じゃない、
とか、
あの人どうしてるかな?と気になったりした時とか。

それで、今でもやはりサイン入り写真が送られてくるんよ。
写真代、郵送代、サインする手間なんかを考えたら
すごいサービス精神やね。

そうだ、これからは親切な人のことを「ハリウッドな人」
呼ぶことに・・・するわけないやん。

それでやっと本題に入ろうと思う。
学生時代から好きな俳優に
「ポール・ニューマン」そして
オリビアを知る前に学生時代に好きだった女優に
「キャサリン・ロス」がいる。

そしてこの二人はみなさんご存知の通り
『明日に向って撃て!』という名画で
共演しているのである。


そして
「ロバート・レッドフォード」である。

『明日に向って撃て!』といえば
P・ニューマン、K・ロスとそして
ロバート・レッドフォードなのである。

「何が?」と聞かれても困るんだけど、
主演がこの3人なんだから知りませんがな。


学生時代にもポールとキャサリンにファン・レターを
書いたことがあるのだけども、その時はまだ全盛期
の頃だったからか、サインがすでに印刷された写真が
それぞれ送られてきた。当時はそれで十分
うれしかったけど、最近またファンレターを
書いてみたら
直筆のサインをもらうことができた。

本題に入ったつもりがまだ何か本題に
入れてない気もするが、それはさておき

ポールとキャサリンのサイン入り写真を手にして、
あることに気づいた。

「あとレッド・フォードのサインがあれば
明日に向って撃てるよな。」


そこでファンレターを書いてみた。
ファンでも無いのにファン・レターを書くのは気が引けたけど
ちゃんと正直に「明日に向って撃て!」と「ナチュラル」しか
見たことが無いけどもこの2本の映画が好きですよ、と書いた。
そして映画「ナチュラル」の写真を同封した。

そしてそんなことも忘れた頃にこの事件が起きた。

返事が来たのである。

いや、サイン入り写真が来たことはべつに事件じゃなくて
喜ぶべきことだけど、

いつもは、貼られている切手なんかじっくり見ることは無いんだけど
今回はたまたま消印が押されてなくて
あれ?と思いよく見てみた。


何かが目に留まった

無意識に手で払ったのだが、取れないのである。
挟まってるのかと思い、引っ張ってみた。

取れないのである。

切手の糊で張り付いているのである。


これはひょっとして
「ロバート・レッドフォードのほにゃら毛?」



たしかにレッドフォードは毛深い。
西城秀樹にも負けはしない。

だからといって切手に張り付くほどなのか!


は深まるばかりであった。


いや、ほんとはどうでもいいんだけどね。

 

 

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