さわだなおきのちょっといい話

ゾクッとする篇すべて実話です。

あまり心霊現象とか信じへんのやけど、なっとくできない不思議な体験が
いくつもあるんよ。その一部をお話しするね。。。

おじいちゃん

10年ほど前、某スナックでバイトしてた時のこと。
店のママとその妹さんが話をしていた。

内容は、病気で寝たきりだったいとこのおじさんが
急に立ちあがり「バンザイ!」と叫んでから
1週間後に亡くなった。お迎えが来て喜んでいたんやね、
という話だった。

その話が終わるか終わらないかの時に
突然、おじいちゃん(ママのお父さん)が
現れて「バンザイ!」と手を上げて叫んだ。
おじいちゃんもずっと寝たきりだった。

その1週間後、おじいちゃんは亡くなった。

 

おばあちゃん

約1年後、そろそろスナックでのバイトを辞めようかと思ってた時、
おばあちゃん(ママのお母さん)から電話がかかってきた。

「さわだくん、お店のことを頼むよ。がんばってよ。」

考え直して、もう少しバイトを続けようと思い、
「うん、わかった。」と返事をして電話を切ってから気付いた。

おばあちゃんは、1ヶ月前にすでに亡くなっていた。

 

こども

ある寝苦しい夏の日のこと。

マンションの外の通りで小さな男の子と女の子が
キャッキャッとふざけあってる声が聞こえてきた。
時計を見ると、夜中の1時をまわっていた。

こんな時間に子供をほったらかしにしてる親がおるねんな。
キャッキャ、キャッキャやかましいっちゅーねん。
と、イライラしているとその声が急に隣の和室に移ってきた。
うちの部屋は二階だった。

ゾッとして布団を頭までかぶっていると、”声”はこちらの
部屋に移動してきた。
足元で走りまわっている。
布団のすそをバサバサと仰ぎ始めた。

さすがに怖くなって、声が聞こえなくなるまで目を開けることが
できなかった。

 

青いドレスの女

出張先でのこと。夜中に目を覚ますと、
枕元を青い服の女性がぐるぐるまわっていて
耳元で「べつに死ね言うてるんちゃうねん」と
男の声がした。
ガバッと起きあがると、もう消えていた。
寝ぼけてたんやな。と思って、すぐに寝なおした。

次の日、その服装の女性の捜索願いが出されていることを知った。

 

カー・ラジオ

運送会社の夜間警備のバイトの初日のこと。
最初の仕事は、すこし離れた駐車場にすでに
帰って来ているトラックのナンバーをチェックしてくる
というものだった。
真っ暗な中、懐中電灯で一台一台チェックしていると
その中にラジオがかかりっぱなしの車があった。
事務所に戻って、上司にその事を伝えると、
「そのままでいい」とのことだった。
おかしなことにまだ伝えていない、その車のナンバーを
上司は知っていた。
なぜ知っているのかを訊ねてもすぐには答えてくれなかった。
それもそのはずだ。
数ヶ月前に、親子をはねたトラックだった。
親子は即死だったらしい。
それ以来、そのトラックから”親子”の話し声が聞こえる
との噂が広まっていた。

あれは、ラジオではなかったようだ。

 

宇宙人

タイトルは忘れてしまったけど、UFOにさらわれて人体実験
をされた人の消されていた記憶が、催眠術によって明らかに
なるというSF映画をビデオで見ていた。

その劇中では ”エイリアン”とか”宇宙人”という
表現は一度も出てこず、被害者は「青い目の鬼が、、、」
などと語る不思議な映画だった。

見ている途中で何気なく、ふと窓に目をやるとカーテンの
裾から背丈30cmほどの土偶がこちらを見ていた。

それから数時間の記憶がない。

 

 

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