明日に向って撃っちゃえ!

これは「明日に向って撃て!」の主演3人の
再共演を写真の上で実現するという壮大な計画を
企てた、さわだなおきの真実の物語である。

BGM「雨にぬれても」(読みながら鼻歌でよろしく)

 

Butch & Sundance

数年前、ポール・ニューマンが「あと1作で引退」の宣言をしたというニュースを見て、残念だったのでファンレターと共に「暴力脱獄」の写真を送ってみたら、サインをして送り返してもらえた。

そして中学時代にオリビアのファンになる以前好きだったキャサリン・ロスにも手紙を書いたら、これもサイン入りで写真が返ってきた。

ポール・ニューマン、キャサリン・ロスといえば、あとロバート・レッドフォードが揃えば「明日に向って撃て!」が揃う。

そう思ってたある日のこと、eBayオークションでポール・ニューマンのDVDを探してたら、こんな写真↓を見つけた。

ebayで見た写真

うおー、すげー、うりゃー、これ欲しい。

でも買わない、欲しいけど。何でかって言うたらサインというものはもらった本人だけにしか本物としての価値は無いから。

いくらもらってる最中の写真やビデオがあろうとも、それがその時のものと確実に証明することは難しい。この写真の3人のサインもどことなく怪しい。ていうか、にせもんやんけこれ。

何が証明書付やねん、あほか。
じゃあ、それなら何とか自分でゲットしよう。

かといって、今後本人たちに出会う機会はありえないので、この「明日に向って撃っちゃえ!計画」をスタートしたのである。

1人にサインをもらい、それを次の1人に送ってサインをもらったら最後の1人に送るという何ヶ月、もしくは何年かかるかわからない壮大なスケールで贈る20世紀最大の超大作(あ、もうとっくに21世紀になって10年近いけど)なのである。

送り返してもらえなかったら、元も子もない。送り返してもらえる保証も無い。

まず、はじめに元になる写真を手に入れないといけないのだが、ちょうど時々利用してる海外の通販ショップにこの3人の肖像の写真があったので、そのMoviestore.comで購入した。それがトップにある画像。

いままで何度か購入したときは、古い映画の宣伝スチールでもオリジナルネガからのプリントかと思うほどきれいなのでここでの購入を決めたのだけども。

ちょっと輪郭がボヤけてるようなのでオリジナル・ネガからのプリントでは無いのは明らか。でも、そんな程度ではなくて明らかに「複写」である。

でもそもそも40年近く昔の写真をオリジナルできれいな状態でゲットしようと思ったら探すのが大変なのでこれで行くことにした。

さて、最初に誰に送ろうか。ポール・ニューマンとキャサリン・ロスは、過去に実績があるから送り返してもらえる確立は高い。かといって2人にサインをもらった写真をロバート・レッドフォードが送り返してくれなかったらつらい。

でもでも最初にロバート・レッドフォードでいきなりこの計画がつまづいたらおもしろくない。

そんなこんなでキャサリン・ロスに決定。2006年11月に写真を送ってみた。

あて先はこちら

Katharine Ross
33050 Pacific Coast Highway
Malibu, CA 90265-2300
U.S.A.

約1ヵ月後、キャサリンからサイン入りで写真が返ってきた!
それがこれ↓

キャサリン・ロスのサイン

よし、次はどっちにしよう。考えた結果、やはり、それほど好きではないロバート・レッドフォードにポール・ニューマンのサイン入り写真を送ってそれが返ってこなかったらショックが大きいので、2番手はロバート・レッドフォードに決めた。

キャサリンから写真が届いたのは年末近くだったので、レッドフォードには2007年1月にこの写真と手紙を送った。ファンレターではなく手紙。

ファンでは無いから。

「明日に向って撃て!」と「ナチュラル」しか見たこと無いと正直に書いた。
別に好きでないのに「ファンなんです、映画は全部見ました。」とは書けないんで。
今思えば「うそでも書けよ」って感じやけど。
そして「ナチュラル」の写真も同封した。「この2枚にサインちょうだい」と。

われながら失礼である(笑)。

あて先はこちら

Robert Redford
RR3, PO Box 837
Provo, UT 84604-8910
U.S.A.

それから1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎ、3ヶ月目が過ぎようとしてたある日、事件が起きた(くわしくは、さわだなおきのちょっといい話「Rレッドフォード事件」を見てね)。

それで無事に届いたのがこれ↓

ロバート・レッドフォードのサイン追加

そして2007年5月、大トリのポール・ニューマン様にファンレターと共にこの写真を送ったのである、がしかし!!!

この写真を送って数日後、海外のテレビ番組でポール・ニューマンが「引退宣言」をしちゃいましたがな。

写真の送り先はもちろん自宅なわけがなく、マネージメント・オフィス。
届くまでにまだちゃんと住所が存在するのだろうか。

あて先はこちら

Paul Newman
1120 5th Avenue
Suite C
New York, NY 10128-0144
U.S.A.

そして届いたとしても「もう引退しちゃったからサインはしません」とか言う人だったらどうしようか。

そんなこんなでこの計画はいったいどうなるのか、、、、、。

つづく

(2007年5月現在)

そして2007年6月、前の日にちょっと夜更かしして昼過ぎまで寝ていると
ピンポーンとドアのチャイムがなった。

いつもなら寝てる最中にチャイムが鳴っても、気付かないか気付いても2度3度鳴らないと起きないのだけど、この日は鳴った瞬間にバチッと目が覚めた。

来た!

チャイムを鳴らしたのが郵便屋さんかどうかもまだ見てないのに、なぜかポール・ニューマンから返信が来た、という気がした。

いや、気がしたというよりわかったという感じか。

ドアを開けると郵便屋が見覚えのある封筒を持って立っていた。

返信用に自分で宛名を書いた茶封筒。
やはりポール・ニューマンからだった。

そしてこの写真の上で「明日に向って撃て!」の主演3人の再共演が実現しました。

明日に向って撃て!

さすがポール・ニューマン様。 銀ペンで一番目立ってます。
(画像では白に見えるけど)

この時、もう一枚、他の写真も同封してたんだけど、そっちは普通の黒のペンだった。
で、この写真には、黒だと見えなくなるからか、銀ペンでサインしてくれてる。

いやー、銀ペンで感動したのはじめて。
スナックのボトルキープ用でしか見たことなかった銀ペン。

いままでバカにしててごめんよ、銀ペン。

2006年11月に始まったこの計画が、2007年6月に完成。
一時はどうなることかと心配だったが、思ってたよりもかなり早く約7ヶ月で実現しました。

キャサリン、ロバート、そしてポール、どうもありがとう。

なんだかんだ言ってもポール・ニューマンをトリに持ってきて正解。
感動が違うよ、やっぱり。

ぜひみんなもチャレンジしてちょうだい。

2007年6月 さわだなおき


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